細胞バンクの役割と重要性は、特に再生医療分野では顕著です。
再生医療では幹細胞と呼ばれる様々な細胞の元となる組織が必要なのですが人体に存在しているのはわずかです。
このため取り出されたこの細胞は培養して増やす必要があるのですが、そのためには滅菌空間で安定した条件下で行わなければなりません。
また様々な組織や臓器の細胞にするためにはいろいろな条件設定を行う必要があり、そのための場所や機器も必要になってきます。
つまり莫大な費用が発生してしまうという側面があるため、1つの病院で対応できるレベルでは無いということです。
そこで細胞を育て分化させる機能を一つに集約する機関が必要となり、それが細胞バンクというあり方になります。
たとえば臓器移植を再生医療で行うためには患者自身の組織を採取する必要がありますが、その採取した幹細胞を育てる期間として利用します。
一定期間増やして育てた臓器を再度病院に戻して、外科的手術などで移植するのです。
役割を明確にすることで効率化も図れますし、安全性もより高くなると言えるでしょう。
もちろんこの再生医療技術は発展途上であり、まだ始まったばかりですが今後この方法が発展していくことによって細胞バンクも大きくなっていくことでしょう。
利用方法も現在は一部の治療に利用されているだけだったものが、難病の治療や他社からの臓器移植では無い自分の組織を使った移植ということも将来的にはあり得る話なのです。